ふくらはぎが細いと死亡リスク4倍!?「第二の心臓」の衝撃的真実
- 貴之 三ツ泉
- 1月6日
- 読了時間: 6分
多くの人が見落としている、ふくらはぎの真実
突然だが、質問だ。
ふくらはぎ、最近触ったか?
「そんなもの、別に気にしたことない」と思っただろう。
ダイエットというと、お腹の脂肪や二の腕ばかり気にして、ふくらはぎなんて見向きもしない人が多い。
でも、これを聞いてほしい。
科学者たちは、あなたのふくらはぎに**「第二の心臓」**があることを発見した。
それはソレウス筋と呼ばれ、体重のわずか1%にすぎない小さな筋肉だ。
しかし、この筋肉の機能が低下すると、死亡リスクが約4倍に跳ね上がる。
今日は、なぜふくらはぎがこれほど重要なのか、科学的根拠とともに教える。
「第二の心臓」とは何か?
ふくらはぎは、単なる筋肉の塊じゃない。
ふくらはぎの筋肉ポンプは、ふくらはぎと足にある筋肉、静脈、弁のシステムで、酸素が少ない血液を心臓と肺へと押し上げる役割を果たしている。
心臓は全身に血液を送り出すポンプだ。でも、重力に逆らって、足先から心臓まで血液を押し上げるのは大変な仕事だ。ここで活躍するのが、ふくらはぎの筋肉だ。
歩いたり、立ったりするたびに、ふくらはぎの筋肉が収縮する。この収縮が、静脈の中の血液を絞り出すように押し上げる。まるで心臓のように、ポンプの役割を果たしているんだ。
だから「第二の心臓」と呼ばれる。

このポンプが弱くなったり不活性になると、脚や足に血液が溜まり、さまざまな循環器系の問題のリスクが高まる。その機能不全は、死亡リスクの増加と関連している可能性がある。
衝撃的な研究データ:Mayo Clinicの発見
2020年、アメリカの名門医療機関Mayo Clinic(メイヨークリニック)が、重要な研究結果を発表した。
研究対象:2,728人の成人患者**研究期間:**1998年〜2011年
この研究で、ふくらはぎの筋肉ポンプ機能が正常な人と、機能が低下している人の死亡率を比較した。
結果は衝撃的だった。
期間 | 正常な人の死亡率 | 機能低下の人の死亡率 |
5年後 | 2.4% | 8.9% |
10年後 | 5.9% | 17.5% |
15年後 | 8.3% | 22.8% |
ふくらはぎの筋肉ポンプ機能が低下している人は、正常な人に比べて約3.7倍(15年で約2.7倍)も死亡率が高かった。
さらに、心不全を持つ患者の場合、ふくらはぎの機能が低下していると、生存率がさらに悪化することも判明した。
別の研究:ふくらはぎ周囲径と病気のリスク
中国の研究(2023年)では、中高年女性476人を対象に、ふくらはぎの周囲径と心臓代謝リスクの関係を調査した。
結果:
ふくらはぎ周囲径が最も小さいグループは、最も大きいグループと比べて:
高血圧リスクが2.14倍
血糖異常リスクが1.40倍
脂質異常(コレステロール異常)リスクが2.14倍
つまり、ふくらはぎが細すぎる(筋肉量が少ない)と、生活習慣病のリスクが跳ね上がるということだ。
なぜふくらはぎがこれほど重要なのか?
理由は3つある。
① 血液循環の維持
ふくらはぎの筋肉ポンプが働かないと、血液が足に溜まる。これが続くと、血栓(血の塊)ができやすくなり、エコノミークラス症候群や静脈瘤のリスクが高まる。
さらに、心臓への血液の戻りが悪くなると、心臓に負担がかかる。これが慢性化すると、心不全のリスクが上がる。
② 代謝の維持
ふくらはぎの筋肉量が減ると、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)が起こりやすくなる。これが、血糖異常や糖尿病のリスクを高める。
また、筋肉が少ないと基礎代謝も落ちる。太りやすく、痩せにくい身体になる。
③ 全身の健康状態を反映
ふくらはぎの筋肉量は、全身の筋肉量や栄養状態を反映する指標だ。ふくらはぎが細い(筋肉が少ない)ということは、全身的にフレイル(虚弱)状態にある可能性が高い。
フレイルは、病気への抵抗力が低く、死亡リスクが高い状態だ。
自分のふくらはぎをチェックしよう
今すぐ、自分のふくらはぎをチェックしてほしい。
測り方:
椅子に座って、足を床につける
ふくらはぎの最も太い部分にメジャーを巻く
メジャーが食い込まないように、軽く巻いて測る
目安(中高年女性の場合):
34cm以上:リスク低
32〜34cm:注意
32cm未満:要注意
※男性や体格によって基準は異なるが、あくまで目安として考えてほしい。
もっと簡単なチェック方法:
両手の親指と人差し指で輪を作り、ふくらはぎの最も太い部分を囲んでみる。
指が届かない:筋肉量は十分
ちょうど届く:標準
余裕で届く:筋肉量が少ない可能性

ふくらはぎを鍛える3つの方法
ふくらはぎの重要性がわかったところで、どうやって鍛えるかを教える。
① カーフレイズ(かかと上げ運動)
最も基本的で効果的な運動だ。
やり方:
壁や椅子の背もたれに軽く手を添える
両足のかかとをゆっくり上げて、つま先立ちになる
1〜2秒キープ
ゆっくりかかとを下ろす
これを15〜20回×3セット
ポイント:
かかとを限界まで上げる
ゆっくり丁寧に行う
毎日続ける
慣れてきたら、片足ずつやると負荷が上がる。
② ウォーキング
歩くだけでも、ふくらはぎの筋肉ポンプは働く。
効果的な歩き方:
1日20〜30分
かかとから着地して、つま先で蹴り出す
歩幅を少し大きめに
週3〜5回
③ 階段の上り下り
階段を使うと、ふくらはぎに強い刺激が入る。
エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を使う習慣をつけるだけで、ふくらはぎは確実に鍛えられる。
日常生活でできる簡単な習慣
運動だけじゃない。日常生活でふくらはぎを意識するだけでも効果がある。
座りっぱなしを避ける
デスクワークの人は、1時間に1回は立ち上がって、軽く歩くか、かかと上げをする。これだけでも血液循環が改善される。
つま先立ちを習慣にする
歯磨き中、料理中、電車を待っている間。ちょっとした隙間時間に、つま先立ちをする習慣をつけよう。
ふくらはぎをマッサージする
お風呂上がりに、ふくらはぎを下から上に向かってマッサージする。血流とリンパの流れが良くなる。

ふくらはぎは、あなたの命を支えている
ふくらはぎは、見た目だけの問題じゃない。
心臓と並ぶ、あなたの命を支える重要な器官だ。
歩けなくなった高齢者が、あっという間に弱っていくのを見たことがあるだろう。それは、ふくらはぎの筋肉ポンプが働かなくなって、全身の循環が悪化するからだ。
逆に言えば、ふくらはぎを鍛えることは、健康寿命を延ばすことに直結する。
ダイエットで体重を落とすことも大事だ。でも、それと同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上に、ふくらはぎの筋肉を維持することが大事なんだ。
今日から、ふくらはぎを大切にしよう。
毎日のカーフレイズ、週3回のウォーキング、階段を使う習慣。これだけで、あなたの「第二の心臓」は確実に強くなる。
次回は「筋肉を落とさずに痩せる方法」について話す。
ダイエット中に筋肉が落ちると、基礎代謝が下がってリバウンドする。どうすれば筋肉を維持しながら脂肪だけを落とせるのか、次回教える。
あなたのふくらはぎが、あなたの命を守る。忘れるな。




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